その転職、待った!! 転職させない転職コンサルタントのキャリアコーチング

現役の人事マン(キャリアコーチ)が考えるキャリアの積みかた

転職する前に、自分の感情、気持ちとしっかり向き合いましょう!

経歴を整理するための「公式」をお伝えします!

【仕事に対する「価値観」を確認する】

 

転職を考えるときに、自分のキャリアを棚卸することが大切です。

 

なぜ、そんな面倒なことが大切だと思いますか?

 

履歴書をうまく書きあげるため

面接を上手に切り抜けるため

転職エージェントが紹介しやすくするため

 

多くの場合、自分の経歴を

 

①どんな会社で

②どんな部署で

③どんな仕事にかかわったか

 

という「客観的な事実」を確認することで、完了!と

いうことが多いのではないでしょうか?

 

はい、それも大切です。

 

このことから、どのような仕事が得意であるか、

自分が確認できるからです。

 

ただ、それだけに加えて、仕事に対する感情に

向き合うことも大切です。

 

なぜならば、「客観的な事実」としてあげた仕事の

多くは、必ずしも自ら「やりたい!」という思いで

始めたものばかりではないからです。

 

【自分のことって、自分ではわからないものなんです・・・】

 

「透明化された自分」ということ、聞いたことがありますか?

 

自分のこと、実は自分ではわからないものだ、という意味です。

 

それでは、どうすれば「透明化された自分」ではなく、

「可視化された自分」がわかるのか。

 

「可視化された自分」とは、例えて言うならば、「自分の感情」が

動くメカニズムを「科学的」に捉えて、自分のパターンを知ること

です。

 

自分の感情が動くパターンのこと、日常生活で意識することなんて

あまりないですよね。

なぜならば、わたしたちは、物事をきめる場面で、「無意識の選択基準」

にしたがっているからです。

 

【「無意識の選択基準」を見える化する】

 

人は脳のCPUをフル回転させて、瞬時に意思決定しています。

そのプロセスで、わたしたちは、今まで経験した出来事から

身につけた「価値観」をもとに、自分の考えを整理し、判断

していると言われています。

 

その価値観は大きく2つの要素に分類されます。

 

「なるべく感じていたい価値観」

「なるべく感じていたくない価値観」

 

「快」を求め、「痛み」を避ける、ということです。

 

2つの要素ごとに、それぞれを構成する「価値観」を最低5個、

可能であれば10個、紙に書き出してみてください。

 

書き終えて、それを眺めると、

 

チカラを発揮したとき、どういう思いだったか

チカラを発揮できなかったとき、どういう思いだったか

 

が整理されます。

 

その結果、自分がとった行動が、この「無意識の選択基準」の影響を

受けていたことに気づきます。

 

【その仕事、どんな思いを大切にしてきましたか?】

 

「価値観」を整理したあとは、自分が携わった仕事の一つひとつを

「価値観」と照らし合わせて、振り返ります。

 

ホメられた仕事

苦労して達成した仕

怒られた仕事

 

それぞれに、そのときにどんな思いで仕事をしてきたか、つぶさに

わかってきます。

 

このことがわかれば、「仕事に向き合う自分のあり方」を

自分のコトバで整理して伝えられる素地が完成するのです。

 

すなわち、

 

「客観的事実としての仕事」×「自分の価値観」

          =「仕事力の一貫性」+「仕事力の再現性

 

見える化されます。

 

この公式が完成すれば、転職のときのセールスポイントを

自分のコトバで伝えることが確実にできるようになります。

 

逆に、公式を完成させることができなければ、転職すること

をおススメしません。

 

転職は、一度きりの人生において、重要な意思決定を求められます。

 

じっくりと、腰を据えて、自分のココロの中を振り返ることで、

きっと答えが見つかると思います。

 

焦ることなく、時間をかけて、悔いのない意思決定をしてくださいね。